PowerMac6100用16MBオンボードメモリの製作

1999.04.06

PowerMac6100用16MBオンボードメモリを製作してみます。
6100にはオンボードメモリ(8MB)とSIMMスロットが2基あり、Appleの保証する最大メモリ容量は72MBということになっています。
しかし、このマシンのSIMMスロットには128MBのSIMMを2枚させば合計264MBで問題なく動作できる事がわかっています。
そして、詳細に調査(うそ?)したところ、オンボードメモリに使用されているアドレス空間は16MBである事が判明しました。
では一丁、作ってみよう、というものです(^-^;;;

5. 基板完成!
今回で基板が完成します。といっても、大したことをする訳でもなく、ただ穴あけとサイズ調整だけです(^_^;

前回までは紙フェノールの厚さ1.6mmの基板を使っていましたが、エッチングした後でパターンの改善点を発見してしまったため、新たに作り直しました(^^ゞ

そして、その新しいパターン(低解像度)がこれです。

新しい基板はガラスコンポジットの厚さ1mmのものを使用しました。素材を替えた理由は、厚さが薄い方が穴あけが楽というのもありますが、実は、ガラスコンポジット基板の「色」が結構気に入ったからなんです(^_^;)

左が今回使った片面ガラスコンポジット基板(1.0t, 75*100, 型番40K, 380円で購入)、右がエッチングまで完了し、フラックスを塗った状態のものです。

その後ろに見えるのが、前回までの紙フェノール基板です。色の違いがよくわかりますね(^^ゞ

紙フェノール基板は濃いめのベージュ色でしたが、ガラスコンポジット基板はうす〜い緑色で、その上の銅色のパターンが映えます(笑)

さて、穴あけなんですが、この基板はメモリチップをパターン面に取り付けますので、実はメモリチップのところには穴をあけなくてもいいのです。
穴をあける必要があるのは、ロジックボードと接続する部分です。あける穴の大きさは電源関係が1mm(2個)、その他は0.5mm(98個)です。合計100個の穴あけが必要です。

穴をあけた後は、実際の大きさに切ります。Paddieがこういう作業(薄板切り)をするときに愛用している工具が左側の写真、「ハンドニブラー」です。

右の写真のように板状のものをかみ切るような感じで切っていくことができます。
仕上がりも結構シャープなので、重宝しています(^^)

ただ、手で握って使いますので、一度にたくさん切ろうとすると手がつかれるのが欠点です。

切り出しの完了した基板をロジックボード上の予定位置に置いてみました。

電池や電源コネクタにもなんとか干渉せずに装着できそうです(^^)

左に見える小さい基板は、今回メモリチップをはぎ取られるPowerbook用の16MBメモリです。

ここのメモリチップをはがす方法を考えないといけませんね(^_^;;;

ようやくプリント基板が完成しました。
全体がうす緑色で銅色配線むき出しの基板というのは、手作りならではだと思います。
とりあえず、フラックスも塗ってありますので、このままでも大丈夫でしょう(たぶん...)



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